要約『新しい文章力の教室』最後まで文章を読んでもらう方法を学べる本

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ライティングにおける基礎を勉強するにはもってこい!な最強の教科書をご紹介します。

伝えたいことをまとめようと始めるも、手がとまってしまうというあなた。書く前の準備がとっても大切だそうですよ!

自分の文章が好きになれない、もっと具体的に文章力を高める方法がしりたい!という方にピッタリな本です。では、内容をみていきましょう。

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どんな本?要約します。

月に3,000本の記事を配信しているニュースサイト「ナタリー」の元編集長、唐木氏による文章力向上のトレーニング「ナタリー式文章術」が紹介されている。

長い文章を書くためだけではなく、レビュー記事や企画書までにも活かせるメソッドが解説されているので、社会人の基礎体力である必要不可欠な文章力を身につけることができる。

読者が知りたいことをを文章で伝えるためには、準備なしに書き始めては上手くいかない。いわゆる「完読」をしてもらえるほどの良い文章には、読者の心を動かす工夫と幾度もの読み直しと修正が施されているのだ。

文章の着地点と骨組み、またその経路を明確にする方法から、具体的な修正・校正方法を学ぶことができる。「書けない」と悩む人に特化した教科書である。

「新しい文章力の教室」を読むと分かること

  1. 書く前の準備として、何をしたらいいのか
  2. 読み返しながら文章を磨く上での優先ポイント
  3. スムーズに最後まで呼んでもらう工夫の仕方

書く前の準備に何をしたらいいのか

この本の帯には、このようなタイトルが付いていました。

文章を「書きながら」考えていませんか?

ドキッとしました、まさに私の事であると。

書く前の準備に必要なポイントが3つ紹介されています。

  • 何を伝えたいのか:テーマ(目的地)と骨組み(経路)を決める
  • 何を言うのか:トピック(話題)にして並べておく
  • どれから、何を重点にするのか:順番や優先度を決める

1番目の「何を伝えたいのか」については、言い換えれば「読者は何を知りたいのか」とイコールです。読者の悩みや希望をハッキリとさせることが何よりも重要だと言えます。

新しい文章の教室、の中ではこれらの手順を「プラモデル」に例えて解説しています。箱絵がテーマで、パーツが要素、そして取扱説明書がどれから作るのかという順序であるとしています。

これらの手法は、「仕組み化」や「フレームワーク思考」と呼ばれています。

読み返して校正する方法

読み手が飽きないように、文章にメリハリをつける作業です。校正とは、字句や内容、体裁、色彩の誤りや不具合を、あらかじめ修正すること。

何をチェックしたらいい?

  • 同じ単語やフレーズ、構造がダブっていないか重複チェックする
  • 同じ言い回しや文末、語尾は3連続にならないようにする
  • 1文の中でそれぞれの言葉の繋がりがおかしくないかチェックする

どのように書き直したらいい?

  • 脳(内容)目(デザイン)耳(語呂)で楽しめる文章にする
  • 時制を混在させると、味わい深くなる
  • 1つのパラグラフには1つのテーマにする
  • 漢字(3割)ひらがな・カタカナ(7割)ほどにする

特に気をつけるべきこと

  • 固有名詞は手打ちせず、公式ページからコピペせよ
  • 唯一の○○、○○初!などの最上表現は、必ず裏を取れ
  • 数字のミスは絶対無いようにする
  • 仕上げの読み直しは必ずする

スムーズに最後まで呼んでもらう工夫の仕方

文章を作ることは、自己表現をする芸術ではなく「サービス業」であるので、読み手に頭を使わせず、負担をかけず、いかに簡単に楽しく読んでもらうかが重要です。書き手が感じる気持ちよさは、二の次にすべき。

何を工夫したらいい?

  • 魅力的な文章にするために、不必要な部分を削り必要な部分を足す
  • 美辞麗句に頼らず、内容で勝負する
  • 「脱線・言い訳・定型文」を避けてスッキリさせる

どのように工夫したらいい?

  • 丸括弧、可能表現、「こと・もの」は最小限にする
  • 体言止めはスマートに見えるが、読者を疲れさせてしまうので乱用しない
  • 「〜化、〜性」はぶっきらぼう感がでるので多用しない。「〜のような、〜らしさ」などがよい

特に気をつけるべきこと

  • 一般的ではない言葉、わからない・知らない言葉は書いてはいけない
  • 読み手に「既知」を求めない→知っている人も知らない人にも伝わるように客観的根拠を添える
  • 約物(【】、・!など)を使いすぎると下品な印象になる  ※文頭1語目の句点は、頭の悪そうな印象を与えてしまう。

仕事の基本として活用できるテクニック

  • 主観ではなく客観、思いではなく事実を念頭に置く
  • インタビューでは「すごいですね(同意)」と「どういうこと?(深堀り)」の2つで相手に話したいことを聞き出す
  • レビュー記事を書く場合は、自分にインタビューする
  • 長い内容は、盛り上がりを見せる箇所の配置が大事
  • word(出版・テキスト中心・短い方がよい)
  • powerpoint(広告系・イメージ中心・長い方がよい)

企画書を書くポイント

何を、どこで、誰が関係して、いつ、どのようになるのか、に加えて

いくらかかるのか」「なぜ、なんのために企画するのか」を明確にする。

まとめ

スラスラと文章をかくために必要な考え方や、具体的な手法が紹介されている「新しい文章の教室」という最強の教科書をご紹介しました。

たくさんあるライティングの書籍の中から、何が1番自分にあっているのか探すのは大変。コツや理論を述べられている堅い本は、どうしても読みにくく実践しにくいですよね。この書籍は、考え方や手順が丁寧に解説されているので、良書だと思いました。

社会人として必要不可欠な考え方や伝え方が身につく本なので、手元に1冊あればとっても心強いです。1,300円なんて、お得すぎ!