私のバンコク生活4年間(2014年から2017年)の暮らしと生活費の内訳や「日本より安いこと・もの」や「日本より高いもの・こと」などをご紹介します。
タイに住みたいと言っている友人に「バンコクの生活費ってやっぱり安いの?」とよく聞かれますが、いつも「どんな暮らしをしたいか、という選択次第」とお答えします。
どんどん都市化していくバンコクは生活レベルの幅が広く、ローカルのストリートスタイルと高級ホテルのルーフトップバーなど、どちらも楽しむことができる何とも「贅沢」な都市なんです。
この記事では、私の4年間を前半と後半に分けてまとめています。これから移住を考えている方の参考になれば嬉しいです。
生活費の内訳
4年間で2つの会社で働きました。最初の会社では手取り17万ほど、後半の2つ目は手取り28万円ほど稼いで、それにともない引っ越しをするなど生活スタイルを変えました。
大まかな内訳は以下の通りです。
月収17万円時代
移住当初はもちろんタイ語なんて話せず、バンコクのことなんて右も左もわかりませんでした。その辺にいる現地の人はあんまり英語が話せないし、身振り手振りの世界でした。
そこでまずはバンコクのあれこれに慣れるまで、とりあえず安いアパートに住むことにしました。家賃はなんと3万円。プールやキッチンは付いてはいないものの、十分な広さで快適でした。
バイクタクシーを駆使しながら、いろんな場所に行ってみたりして毎日が冒険で楽しかったなぁ。
- 外食:1万円
- カフェ代:3,000〜5,000円
- 家で軽く作る:5,000円
- 家賃・Wi-Fi込:3万円(35㎡/キッチン・プールなし)
- 交通費:1万円
- 遊び代(旅行など):3〜4万円
- 貯金:3〜5万円
それでも旅行をしながら数万円貯金ができるような生活でした。やはり家賃が安いのは大きいですね。
月収28万円時代
収入が上がったのですが、家賃と勉強代が増えたほどで生活スタイルはそれほど変わらず過ごしていました。特に「貯金」を毎月10万円以上できたことが大きいです。
もし移住で日本と同じくらいの給料をいただけたら、かなり貯金できます。貯金を理由に移住するのも良いと思います。
- 外食:1万円
- カフェ代:3,000〜5,000円
- しっかり自炊:1〜2万円
- 家賃:7万円(47㎡/プール・ジム・送迎付き)
- 光熱費とWi-Fi:1万円
- 交通費:3千円(バイクのガソリン代や電車、タクシー代)
- 美容や服:5,000円
- 本や有料オンラインスクール:1万円
- 遊び代(旅行など):3〜4万
- 貯金 :10万〜15万円
私はあまり食べない方なので食費が安く抑えられているところもありますね。
カフェでのパソコン作業の時間は大事かつ趣味だったので、お洒落なカフェでのコーヒー(1杯約380円)は惜しみません。
タイ移住で「日本より安いもの・こと」
みなさん、タイの魅力をひとつあげるとしたら何を思い浮かべますか?
やはりまず「物価の安さ」をあげる方も多いのではないでしょうか。
タイの交通費
- タクシー(100円〜1,000円)
- バイクタクシー(30円〜300円)
- 市内バス(無料〜100円)
- 中・長距離バス(400円〜3,000円)
- 電車(50円〜300円)
- ガソリン代(100ccバイク満タン300円)
この安さは、とても魅力的ですよね。生活の中で移動費を心配するという事は、あまりありませんでした。
タクシーは「渋滞する」という難点がありますが、急ぐ時は「バイクタクシー」で車を縫うように追い越して、目的地へ最速で行くことだってできちゃいます。暑いですが(笑)
一駅分ほどの距離で30バーツが相場でしょうか。距離や道の具合やドライバーよって、多少変わってきます。
また長期的に住むのであれば「自分でバイクを運転しちゃう」のもおすすめです。実はバンコク生活後半にバイクを中古で6万円で買いました。早く買っておけばよかった・・・と思うほど便利です。
もちろん免許が必要ですが、バイクに乗り慣れていれば購入も検討されてみてはいかがですか?時間とお金を超有効に活用したいという人には、絶対的におすすめです。
バンコクの道路はボコボコ&たまに大洪水(足首あたりまで汚水に使ったまま運転します笑)ですので、それだけはお気を付けて。
タイの家賃相場
- 1ルーム+シャワーのみ+キッチンなし/40㎡(約3万円〜)
- キッチンリビングルーム+1ベットルーム(バスタブあり)+プール・ジム/47㎡(約7万円)
あと、水道代は激安です!
歯磨きする時ずーっと流しっぱなしにしていたり、シャワーも贅沢に使っていましたが月に300円ほどでした。
家賃に水道代込みで、使い放題という場合もあります。ただ、飲むことはおすすめしません。
タイ生活での食費
- フルーツ天国(1袋30〜200円)
- タイ屋台料理(1皿100〜300円)
- お酒(缶ビール120円〜)
夏のアイテム
洋服や、サンダル、帽子、ワンピースなど。使う頻度が多い洋服などは、安く買うことができます。
せっかく南国で買い物をするなら日本の猛暑でも役にやつグッズをゲットしておきたいですよね。
チャトチャックやMBKなどの大型のマーケットへ行くと、1つ300円程度で日常で使えるものがたくさん!ショッピングもタイ旅行・生活の魅力のひとつですよね♪
タイで感じた「日本より高いもの・こと」
高級レストラン
特に接待で使われるような日本料亭などはとても高く、日本酒や焼酎なども含めて日本で頂くよりも約3倍ほどのお会計です。
しかし日本と同じ質の味とサービスをバンコクで楽しむ時、その「有り難さ」はもちろん「日本の良さ」を改めて実感します。
ブランド品(服飾、スポーツ系)
タイには、高級デパートがたくさんあります。タイ発のオリジナルブランドや日本ブランドは、総じて高い印象です。ちょっとした小物やTシャツなどでも6,000円〜という具合でしょうか。
デパートの良質な食材
野菜やお肉、チーズなど良い素材を買おうとすると、やはり高くつきます。最近ではオーガニック食品も多く店頭に並んでおり、ファーマーズマーケットなども定期的に開催されています。値段はピンキリですが、良い物はやはり「安くはない」です。
ローカルスーパー(MaxvaluやTesco Lotus)などの野菜は、安いですがそれなりの質です。カボチャの皮に、謎の白い薬が付きっぱなしだったことも・・・
タイ人のお金持ち価格に設定してあるのかな?と思うほどの物も多々あり、「良い物を安く」という意味では、日本の方が素晴らしいと感じます。
また、「バンコクでの日本食品」事情についても簡単に触れておきます。
タイで日本食を毎日つくるのに困りません。スーパーには日本食品が種類豊富にあります。
やはり輸入になるので、日本よりは少々高い値段のものがほとんどです。日本のように「良いものを安く」買えるわけではありませんが、生活を圧迫するほど日本食品が高いということはないと思います。
バンコクに数店舗ある「FUJIスーパー」という大手の日本食スーパーで、お漬け物お元となる「ぬか床」なんかも見つけちゃいました。恐るべし。
日本と同じくらいのもの・こと
電気とWi-Fi
エアコン(冷房)に関しては、26〜28度で年中ずーっとつけっぱなしでした。何日か部屋を空ける時には消していましたが、それで月に6,000円ほどです。
タイのアパートのほとんどがオール電化なので、どれくらいエアコンを酷使するか毎日料理するかどうかなどで変わってきます。
Wi-Fi代の相場は、月3,000円前後です。家賃に含まれている場合もあります。
日本人感覚の一般的な外食
例えば、ちょっとピザ食べたい、うどんやそば食べたい、ちゃんとしたタイ料理屋に友達を連れて行きたいなどと言う場合のお話です。
2人でお店へいって、1人あたり2,000円〜5,000円ほどではないでしょうか。量やお酒の有無の具合も関わってきますが、男性だともう少し高くつくのかな?
周辺機器
パソコンやカメラなどの価格は、為替の影響で多少の差はでますが、そんなに日本と変わりません。中古で売るなどいうときも、日本のオークションサイトで売るほうが高いと思います。
美容室
日本人経営の美容院などは、日本と変わらないかそれ以上かも?と感じることが多くありました。カットとカラーで6,000円〜12,000円ほど。
そもそもなんでバンコクに行きたいと思ったの?
生活を新しい環境でゼロからスタートさせたいと思ったからです。当時、そんなに貯金もなく、東京や先進国へ行くよりもアジアの都市へ行くほうが魅力的でした。当時の私の「好き」を並べてみます。
- 暑い国
- 英語
- 海とプール
- 堅苦しくない人達
- アジア旅
タイへ移住する前は小さなワンルームマンションを借りて、タイ古式のマッサージ屋さんをしていたんですが、この小さな部屋で一生を終わらせるわけにはいかない(当時23歳)よし、バンコク行くしかない!となったわけです。
バンコク移住のメリット
メリットの主な部分は「交通費」や「家賃」を抑えながら、プール付きの家に住みつつ、しっかり「貯金」ができるというところですね。
20代前半で初めての一人暮らしでも、東京で過ごすより刺激的で外国語を身につけられ、貯金もできるので若い人ほどチャレンジすると良いのになぁと思います。
- 交通費と家賃が安い
- 計画すれば貯金をしっかりできる
- アジア旅に気軽に行ける
- 堅苦しくなく大らかな雰囲気がある
- プールや海で年中泳ぎ放題
- 南国フルーツとタイ料理が安くて美味
さいごに「日本に帰って感じること」
以上、タイの暮らしと生活費についてご紹介しました。
10万人以上の日本人がバンコクで生活をしていると聞いたこともあります。それだけ、日本人にとって「住みやすい国」であることは確かではないでしょうか。
日本では、やはり何をするでもお金がかかりますね。その分、こちらが恐縮してしまうほどのサービスを受けることができるのも事実。
しかしそのような「こうでないといけない」という決まりの中、ひしめきあって生きているように感じます。バスや電車に乗るときでさえ、息を抑えて緊張してしまう私は、やはりタイの島で水着のままバイクに乗っている時が幸せだったなあとしみじみしております。
ではまた〜