2016年に購入してから2020年まで約4年間、趣味でも仕事でも使い倒していたカメラNIKON D750について語ります。
この記事では、NIKON D750の他のフルサイズには無い機能や性能をシンプルに解説します!
後半では、作品も載せますので、フルサイズデビューでNIKON D750を買いたい方の参考になれば嬉しいです。
そもそもフルサイズカメラとは?
多くのデジタル一眼レフカメラに搭載されているイメージセンサー(撮像素子)の大きさは、ほとんどがこの2種類です。
- APS-Cサイズ(23.6×15.8mm)
- フルサイズ(36×24mm)
安価で初心者向けとされる一眼レフカメラのほとんどが「APS-Cサイズ」です。イメージセンサーは目でいう網膜にあたる部分で、大きいほど広い範囲を綺麗に撮れます。
小さい一眼レフ(APS-Cサイズ)では、イメージ通りの写真が撮れない!とお悩みの方も多いはず。
フルサイズカメラであれば、撮れる範囲が広くなるだけでなく「ボケ感」や「解像度」も格段に良くなるので、写真も一気にプロっぽく撮ることができますよ!
Nikon D750の機能3つ
機能とは「機械ができること」です。英語では、Function。本来備わっている能力のことであり、スペックなどとも言います。
NIKONのフルサイズで、最小&最軽量
実は、カメラはイメージセンサーの大きさが大きくなればなるほど重くなります。
フルサイズ一眼レフカメラのボディの平均の重さは800〜1000gと言われているので、D750は他社と比べても、機能や性能は劣らず小さくて軽い優秀カメラです。
機種 | 重さ | サイズ |
D750 | 750g | 141 x 113 x 78 |
D610 | 760g | 141x 113 x 82 |
D810 | 880g | 146 x 123 x 82 |
要するに、D810と同じくらい高感度(ISO100-12800)で、D610よりも多機能で軽い!という良さがあります。
正直、プロではない限りD810の3,709万画素も必要ないと思います。後の編集でも、サイズが大きすぎると処理も大変なので、D750が絶妙です。
可動式モニター
これは、「チルト式」と呼ばれるタイプで、上向き90度、下向き75度と傾きを変えられます。左右には動きませんが、個人的には上下だけの傾き調整で充分です。
どういう時に、使うかというと・・・
- ハイアングル
- ローアングル
- 三脚を使う時
などなど、ファインダーで確認できない時に使います。
ライブビューモード(モニターにファインダーで覗く画面が表示)での撮影となるので、シャッタースピードが若干遅くなる性質があります。ファインダーを覗いて撮影をしたほうが、正確にシャッターを切ることができるので、覗ける状況であれば出来るだけファインダーを使いましょう。
ハイアングルでは、人混みから手を上に伸ばしてその場の雰囲気を撮影できます。そのさい、モニターを下に向けておけば確認できますよね♪
お祭りの人混みで、カメラだけ上に出して撮ってみました。
ローアングルでは、地べたギリギリにカメラをつけて、子供や動物などの動きのある写真を撮るときに適しています。
SDカードが2枚入る
SDカードが2枚はいるので2枚同時に保存できますし、片方はRawでもうひとつはRawとJpegファイルで保存という設定もできるので、便利です。
常に2枚入れておけば万が一の時、前回取り出したあと、SDカードを入れ忘れた!という時の保険にもなりますね!
Nikon D750の良い性能
性能とは「数値であらわすことができる機械の性質」です。英語では、Performance。パフォーマンスが上がる、などと言いますよね。
とにかく夜や暗い場所に強い!
ISO4000: f3.5: 1/30秒
この写真は、ISO4000まで上げていますが、ノイズは気になりません。編集でノイズ補正を少〜しだけ加えるだけで、とても綺麗な写真になります。
暗いところでも強い、ということは「暗いところでもピントが合いやすい」という事も意味します。
ナイトモードでの撮影で、シャッタースピードが「カッ・・チャン」という具合で、とても遅くなりますよね。
オートフォーカスでピントを合わせるためにある程度の光が必要なんですが、D750では街頭のや月の明かりがあればピントが合います。
なのでシャッタースピードを速くすることが可能になり、「ブレの少ない写真」を撮ることができます。
バッテリーが超長持ちする
旅行中、丸一日歩きながら街中のあらゆる写真を撮って廻っていたとしても、充電は半分減るか減らないか、という程です。
また、仕事ではスピードライトを装着して8時間撮影中、約200〜250枚ほど撮るのですが、それでも充電は無くなりません。むしろ3/5ほど、残っています。
一度フル充電をしておけば、長時間動画を撮影をしない場合に限り1日中ずっと撮っていても、充電が無くなりにくいです。
フルHDの動画も綺麗に撮れる
フルHDとはFull High Definition Videoの頭文字からきています。1920×1080のサイズで、パソコンモニターのサイズで最も普及している解像度。DVDと4Kの中間です。
まずはNIKON D750で撮影した動画をご覧ください。
現在では、4Kや8Kなど高解像度の動画が撮れる商品やモニターが多く出てきました。ただ、動画を撮って編集をするとなると、そのスペックに見合ったパソコンが必要です。
趣味で動画を撮って編集して楽しむというライフスタイルであれば、フルHDで充分だと思います。高解像度の動画編集は、パソコンの動作が重くなってしまいサクサク作業できません。
Nikon D750のデメリット
Wifi接続が不安定
専用のスマホアプリと同期して、遠隔操作ができたり、撮った写真をスマホにWi-Fiですぐに転送などができるのですが、Wi-Fiが上手く繋がる時とそうでない時があります。
この機能はあまり常用しないのですが、ここぞという時にWi-Fiが使えず困ったことがありました。
内蔵フラッシュは、あまり実用的ではない
ニコンには、内蔵のフラッシュがあります。強さは3段階で選べますが、発光は正直「微妙」です。
光量がパーンと強すぎて存在感が出すぎてしまい、あまり好きでは無いんですよね。
名刺などを使って天井などにバウンスさせて発光する方法もありますが、たくさん撮る場合や天井や壁などがない場合はどうしようもありません。
撮る状況にもよりますが、外付けのスピードライトを購入すべきだと感じます。正規品は高いので、正規品の約1/6の値段の「NEEWER」を購入してみました。
Amazonのレビューで好評価が多いだけあって、優れものです。
このこ結構使えます。
- 自動で設定同期
- バックライト付き
- マニュアル機能も単純明快
発光までの待機時間も、数秒です。傾きや方向も、簡単に変えられます。
唯一の難点は、電池パックのフタが閉まりにくいこと。電池を少し押しながら入れると、問題ありません。
Nikon D750 に合うレンズ
交換レンズは主に3種あります。
- 広角
- 標準
- 望遠
そして、それぞれにズームレンズと単焦点レンズがあります。
Nikkorレンズに「FX」と表示がある場合は「フルサイズ対応」です。
せっかくフルサイズデビューをするのであれば、レンズはどんな状況にも対応できる「明るいレンズ」を選ぶと良いのではないでしょうか。明るいレンズは安いレンズと比べると「重い」という難点があります。
明るいレンズとは、開放値がf2.8のレンズです。
f値が小さいほど明るく撮れるので、f2.8のレンズは値段が少し高くなります。
標準ズーム/AF NIKKOR 24-85mm f/2.8
24-85mmのズームレンズは、マクロ撮影、人物、風景など全体的に絶妙に撮影できる優れものです。旅ではかなり重宝します。4年間、これをメインに使っていてレンズ交換はほとんどしていません。
広角ズーム/AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
景色撮りなど、できるだけ広角で撮りたい!という方は、16-35mmのオートフォーカスズームレンズをオススメします。初めて手ブレ補正が搭載されたニッコールレンズです。
一時期、14-24mmの超広角レンズを使っていましたが広角すぎて、結局ある程度ズームにして撮影をしていました。何より高額(27万円)で、重かったので割に合わない気がしたので手放しました。
16mmくらいの広角が丁度良く、迫力良く撮影できると感じております。
単焦点マイクロレンズ/AF-S VR Micro Nikkor 105mm f/2.8 G IF-ED
105mmの単焦点レンズです。マイクロレンズとしてだけではなく中望遠としても使えるので、クローズアップとポートレートで大活躍間違いなしのレンズ。
さいごに
以上、長年愛用していたNikonD750のレビューをしてみました。D750の使い勝手の良さが伝わりましたでしょうか?多機能&高性能で何より「軽い」という素晴らしいカメラです。旅行好きな人ほど、おすすめです。
現在は、実は2020年10月にSonyから発売された「Sony α7C」という機種に乗り換えました。今回ご紹介したNikonD750よりも小さくて軽いんです。詳細は、こちらをご覧ください!
ではまた〜!