愛犬や、自動車、子供が遊んでいる所やスポーツ写真など、動いているものをシッカリと撮りたい!という方へ。
シャッタースピードを理解することで、イメージ通りの動きのある写真を撮ることができます。
今回は、私のシャッタースピードの目安をご紹介するとともに、シャッタースピードと光の関係や、レンズとの関係も書いておこうと思います。
シャッタースピード・シャッター速度とは?
「目に焼き付ける」という言葉がありますね。私なりに例えてみますと、
この場合シャッターは瞼であり、まばたきの早さがシャッタースピードです。
目の奥の網膜にあたるところが、カメラの撮像素子[サツゾウソシ](イメージセンサー)と言われる部分です。そのイメージセンサーに光が当たる時間を調節するのが、シャッタースピードです。
ブラインドのような蛇腹状のシャッターが、一瞬でシャシャッと開閉します。その開閉する時の音が、あの気持ちいいシャッター音ですね!
太陽など、とても眩しいものを見た時は、目を瞬時に閉じますよね?これは、目に充分な光が入ってきているということです。
これはカメラの場合、明るい時はシャッタースピードは速く設定すると丁度良い写真を撮れると言えるのではないでしょうか。
シーンに合わせた露光時間
シャッタースピードは「イメージセンサーに光が当たる時間」のことでしたね。それを露光時間とも言います。ShutterSpeedの頭文字で、SSとも表します。
30〜4000分の1秒までの長さを設定できます。
様々なテーマ、被写体の動きの早さに合わせて、シャッタースピードをある程度把握しておくと、撮影の時に便利だと思いますので、私の目安をご紹介します。
大きく言うと、2つの方法があります。
①ストップさせて、動きを表す。→早いシャッタースピード
②流れを出して、動きを表す。→遅いシャッタースピード
①動きがあるものを止めて見せるストップ撮影(手持ちで)
- 目で見たままの水の感じを出す:1/30秒ほど
- 停止している物、風景:1/40秒〜
- ポーズを撮っている人:1/250秒〜
- 動いている動物、人:1/500秒〜
- 車や電車、スポーツをしている人:1/1000秒〜
- プロペラなどの超高速のもの:1/ 4000秒〜
②水を絹のように撮るスローシャッター撮影(三脚などで固定)
- 水を絹のように見せる:1秒前後
- 車の流れの光跡を撮る:10〜30秒(ISOは100で撮れる)
- 星空などの夜空:15〜30秒(ISOは3200以上)
撮影テクニック
わざとブレさせる
この写真は、手前の人物に焦点を合わせ、電車が通り過ぎていく様子を伝えています。
シャッタースピードは人物の動きに合わせた1/500秒ほどです。電車は速く進んでいるので、ブレています。
流し撮り
こちらのシャッタースピードは、どれくらいでしょう?
速い乗り物だから、1/2000秒以上だ!と思うかもしれませんが、これは、1/25秒のスローシャッターで撮っています。
車(被写体)の流れに合わせて、体ごと右から左へ流す様にして撮る方法です。焦点はトラックに合わせてシャッターを押します。
シャッタースピードとレンズの関係
一般的にレンズの焦点距離を目安に、手ぶれをしないシャッタースピードを把握することができると言われています。※焦点距離とは、レンズの中心からイメージセンサーまでの距離のこと。
たとえば、焦点距離が50mmのレンズだと、1/50秒以下になると手でもって撮影するときに手ぶれが起こりやすいということです。
ズームレンズなどで、14mm-42mmのレンズだとすると、1/14秒から1/42秒以下であると、手ぶれが起こりやすいということになります。
焦点距離が、長い200mmの望遠レンズとなると、1/200秒の速いシャッタースピードでも手ぶれが起こりやすいということですね。長いレンズを持っている人は、よく三脚と一緒に撮影しているわけが分かる気がしますね。
カメラを手持ちで撮影するにあたって、このことを覚えておけば、手ブレによる失敗が減ります。
シャッタースピード優先モード
シャッタースピードは、この値で撮りたい!と決めているシーンなどでは、とても有効です。 Sと表示があるところに合わせます。
カメラが自動で「絞り/F値」を決めてくれるので、適切な明るさで撮ることができます。
上記で述べた、「ストップ撮影」や「スロー撮影」どちらの場合でも、使えます。いざという時は、困りません。
おわりに
以上、イメージ通りの動きのある写真を撮るためのシャッタースピードについて解説しました。
手ブレなどのストレスなく、瞬時に設定できるようになりたいものですね!もちろん写真の仕上がりにはシャッタースピードだけではなく「絞り/F値」との関係もあります。
今回紹介した目安を参考に、色々と撮ってみて下さい♪